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R水素はどうつくる?

水素は単体では自然界にほとんど存在しないので、水素を取り出す必要があります。ここでは経済産業省の新エネルギーおよび省エネルギー技術などの研究機関NEDO(独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)のサイトに掲載されている、「よくわかる!技術解説」を参考に見てみましょう。

 

そこには、5つの水素の作り方が掲載されています。R水素=リニューアブル(再生可能)な水素はどれでしょうか?

 

1. 化石燃料の改質

石油、石炭、天然ガスなどの化石燃料を原料として、触媒を利用して改質を行い、水素を取り出します。ENEOSの燃料電池のエネファームはこれですね。結局、化石燃料という枯渇してしまう資源を原料としているので、「Rでない水素」といえるでしょう。

2. 工業プロセスの副産物、副生ガスの精製

製鉄所などのコークス炉からは、副生ガスと呼ばれる副産物が発生します。その中には水素が多く含まれているので、それを精製して水素を取り出すことが出来ます。工場が多い福岡県で進んでいる「福岡水素戦略」では、副産物の有効活用として注目しているようですね。

 

確かに捨てるよりは使った方がいいでしょう。ただ、工業プロセス自体に大規模な資本が必要なこと、その工場の環境負荷はどうなのか、どの製品をつくったときの水素なのかなどライフサイクル的な視点を考えると、うかつには手を出せない「Rでない水素」といえるでしょう。

3. 原子力で水を熱化学分解

原子力発電の際に出る熱を利用して、水の熱化学分解によって水素をつくることができます。原子力を進める国にとっては、最も注目している水素の製造方法といえるでしょう。東芝などの原子力発電所メーカーも参入しています。

 

ただこれも原子力発電そのものが再生可能とは言えないので、「Rでない水素」といえるでしょう。

4. バイオマスの改質

廃棄物由来のメタノールやメタンガスから、天然ガス同様に触媒を利用して改質を行い、水素を取り出します。

 

地域資源の活用方法として期待されていますが、製造過程でCO2を排出してしまうので、厳密には残念ながら「Rでない水素」といえるでしょう。ただ、R水素社会へのブリッジとしては注目に値する方法だと思います。

5. 再生可能エネルギーで水を電気分解

世界中どこでも水さえあれば、太陽光や地熱などの再生可能エネルギーを使って電気分解し、水素を発生させます。そう、これが「R水素」です!R水素がいかにすごいのかは、「R水素が世界を変える10の理由」も合わせてご覧下さい。

 

また「化石燃料社会の不都合な真実」でご紹介した化石燃料の”隠れコスト”の理解が広まり、政治も再生可能エネルギーや水素の普及へ政策をシフトすれば、コストはだんだん下がっていくでしょう。未来のことではなく今すぐできることとして、R水素の普及をしてゆきたいと思っています。


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