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化石燃料社会の不都合な事実


2分でわかるR水素

「戦争をなくし、環境問題を解決できるシンプルなソリューション」として注目されているR水素。

いきなりその話に入る前に、ちょっとだけみんなに知ってもらいたいトリビアをご紹介します。それは、行き過ぎるところまで行ってしまった化石燃料社会の現実であり、今私たちが直面している戦争や環境問題の根本的な問題を浮き彫りにするものです。


※お急ぎの方は「R水素が世界を変える10の理由」をご覧下さい!


北極から東京へ、天然ガスが輸入されている!

2008年5月、NHKで「北極大変動〜巨大資源が現れた」というドキュメンタリーが放送されました。温暖化の影響で北極海を覆う氷が縮小していますが、その結果、北極の地下に眠る資源の開発競争が始まった、という衝撃的な内容です。


「人類は温暖化を食い止める事ができるのか、それとも温暖化という危機でさえも欲望達成の手段として利用するのか。」という問題提起のもと、北極点の海底に我が物顔で国旗を掲げ、開発権をアピールする資源大国ロシア、国を上げて氷の下に入り込み、海底数千メートルの化石燃料資源の開発が若い世代にとって憧れの仕事になっているノルウェーなどの様子が描かれています。


CO2削減が叫ばれているにも関わらず、数千億円という莫大な予算をかけて、CO2を排出する新たな化石燃料を取りに行く違和感。さらに番組の最後では、2008年から既にその北極産天然ガスが横浜に輸入され、東京の家庭へ供給されているという事実も伝えられます。これは正直、この映像を見るまで知らなかったので驚きました。


巨大な掘削リムや氷砕タンカーなど資源の開発には莫大なお金が必要で、世界を見ても十数社しかその規模のビジネスを受注できず、莫大な利益を独占しています。また、化石燃料は限りある資源だからこそ、さまざまないざこざの原因となるでしょう。電気やガスはとても日常的なものですが、知らないところで起こっているエネルギーをめぐる争いこそ、社会問題の根本的な問題なのです。


ニーズがあるからビジネスがあるのはわかります。ここで必要なのは、本当にそこまでのことを望んでいるのかな?と考え直すことではないでしょうか。

ガソリンの”隠れたコスト”は、年間なんと150兆円!

次は、ガソリンの本当の価格の話です。コストの話はエネルギー効率などを比較するときに、よく引き合いに出される話題です。2009年現在で日本では1リッター当たり100円〜150円くらい、アメリカ本土では1ガロン(約3.8リットル)で2ドルくらいでしょうか。


しかしその本当の値段を計算してみると、2ドル+9ドルで11ドルになる!というのです。これは環境のオピニオンリーダーとして知られるレスター・ブラウンの『PLAN B 2.0』という本で紹介されていました。ちょっと長いですが、抜粋してみましょう。


アメリカでは2005年半ばの給油価格は、1ガロン当たり2ドル強だった。しかし、これに含まれる費用は、石油の採掘、ガソリンへの精製、ガソリンスタンドまでの輸送に伴うものだけだ。これには、石油消耗控除などの石油業界に対する税金による補助金、石油の採掘と生産と使用に対する補助金、石油の供給源の確保を目的とした増大する軍事費、喘息をはじめとする呼吸器疾患の治療に伴う医療費、さらに何より重要な気候変動のコストは含まれていない。


国際技術評価センターは1998年に、アメリカで燃焼されるガソリン1ガロンにつき、こうした費用が約9ドルかかっていると算出した。これがガソリン自体のコストの2ドルに加えられると、約11ドルし払うことになる。現実に、ガソリンを燃やすことは非常にコストがかかることなのに、市場では安いことになっているから、経済構造が徹底的に歪んでしまうのだ。各国政府が直面している課題は、価格が社会や環境に及ぼす負担のすべてを反映するように、体系的に計算し、製品に税金として課すことで、そのようなコストを市場価格に詰め込むことだ。


この試算のリソースは1998年にリリースされた「The Real Price of Gasoline」という資料の中にあります。それを年間で置き換えると、$1.7兆ドル=約150兆円もの余計なお金が、ガソリンを安くする=隠れたコストをごまかすために使われているのです。補助金や軍事費などのほとんどは税金です。いつの間にか市民が化石燃料社会をサポートするように、現在の社会構造はできていたんですね。


オバマ政権になり、事情も変わっているかも知れませんが、消費者にとってすぐには判断できない複雑な構造が、ガソリン価格の背景にはあるのです。150兆円と言ったら日本の国家予算の2倍の金額ですよね。その莫大な財源を再生可能エネルギーの分野に投資できれば、5年とたたないうちに目に見えた変化が期待できそうなのに。。レスター・ブラウンもこう言っています。


現在、世界が主要なエネルギー源の石油に毎年費やしている1兆7000億ドルからすれば、エコ・エコノミーにおいてエネルギーに投入できる金額の見当がつく。化石燃料への投資と、風力発電、太陽電池、地熱エネルギーへの投資のあいだの一つの違いは、後者のエネルギーは枯渇しないということである。


Rとは「枯渇しない」ということです。有限な化石燃料社会の限界が見えたからこそ、次の時代を自分たちで創っていく必要があります。そして身近なところから地産地消できるR水素は、新しい時代にもってこいのエネルギー源なのです。


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